昨年北鎌に行ったとき、湯俣まで一緒だった大阪わらじの人が湯俣川からモミ沢を詰めるといっていたことが頭の隅に残っていた。詰めたが良いがどこから帰る?
地図を眺めて黒部東沢を下降ルートとする計画を立てる。エスケープルートは裏銀座だ。
昨年と同じく高瀬ダム湖畔の道を飛ばす。湯俣からいよいよ遡行開始。水の色がエメラルドグリーン?地獄と呼ばれる辺りには天然記念物の墳丘がいくつかある。
次第に両岸は切り立ち、荒廃した山肌も。巨岩も多く水量もこの時期にしてはかなり多い。渡渉、タカマキを何度も繰り返す。早く悪場を脱したいと先を急ぐが
その分、疲れがひどい。ワリモ沢。赤沢などを過ぎ、硫黄沢辺りになると渡渉は幾分楽になる。しかしあたりはまだ死の世界。モミ沢辺りからようやく穏やかになる。
2時過ぎ、少し上でテント設営。たき火もしてゆっくりと休む。夜は満天の星空。
翌朝は雲行きが怪しい。上流をめざす。岩魚はアチコチから飛び出す。竿を出したいがゆっくりしていられない。浅瀬の岩陰に入る岩魚を手づかみ。
しかしどこから弥助沢に入るのか気になる。ようやく弥助沢に入り、源頭の草原を三俣コル目指して登る。次第にガスが出て鷲羽岳は霧の中。
今日は楽して水晶小屋泊まり。翌朝は天気次第。だが、霧と言うより雨、天気は更に下り坂と。東沢はあきらめ、裏銀座でもなく竹村新道を下る。
昼過ぎに晴嵐荘に戻り着く。東沢は省いたが、それでも湯俣川遡行はなかなか厳しかった。
トップページへ > 山歩き、渓歩きへ > 山歩き、渓歩き2009へ > 湯俣川 >湯俣川、草花へ |