なぜこの山が浮かんできたのだろうか？下の廊下は２回通っている。以前剱岳北方稜線の帰り、真砂沢からハシゴ谷乗越、内蔵助平経由で黒四ダムにも戻っている。

　　　　このとき丸山東壁と言う言葉が記憶にあるが立山三山の別山でなく黒部別山があるというのは気づかなかった。道がなく残雪期に登るのがよいとのこと。

　　　　いろいろ調べてみると黒部別山には北峰と南峰も従えているようです。この三峰と丸山も一緒にのぼる人もいるようです。計画ではこれらを登る予定でした。

　　　　扇沢からトロリーバスで黒四ダムへ。観光客などから外れて黒部川へ向かう。内蔵助谷出合いで少し迷ったが、この谷も登り内蔵助平へ。だだっ広い雪野。

　　　　丸山もすぐ左後方に見えるが、ここまでにかなり疲れて、パス。ハシゴ谷乗越もすぐ先に見えるが重い荷物で牛歩の歩み。登るに従い傾斜も増してくる。

　　　　乗越についてまもなく剱岳が眼前に大きくそびえています。ここをテン場としました。風もなく穏やかな夜をすごし、翌朝は５時からサブザックデ出発。

　　　　いくつかの急登をこなし稜線分岐に着くがペースオーバー。ともかく黒部別山へ、３０分ほどで着くが、さて北峰は？とりあえず向かう。稜線からは左に剣など、

　　　　右は五竜、鹿島槍などの後立山が終始望める。北峰にも程なく着く。稜線分岐に戻ったが南峰は？すぐ先に見えるのは南峰の前山、雪も繋がっているようだが

　　　　もう体力も低下したのかモチベーションがあがらない。南峰もパス。テン場への急な下りをこなし、テント撤収後内蔵助平へ向かう。足取りは重い。

　　　　黒部川へ着いたら今度は登りになる。後はゆっくり行こう。ダム下の橋を渡り、さー雪の斜面の登り、ため息がでます。少し登っては休み。何度も繰り返しようやくトンネルへ。

　　　　ここで着替えをしてトロリーバスに乗って扇沢駅へ無事帰着。さて明日の予備日は？和田川での岩魚釣りだ。なんだかいくらか元気がでてきたようです。