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 中央アルプス田切岳から伊那側に派生する尾根上の山です。昔は登山道があったそうですが、今は全くの廃道で笹の海となっています。

それでもいくつかの登るコースどりがあります。最近、傘山からさき1710mの大持山まで笹の刈り払いが行われたらしいのでこの傘山を経て登るルートを取った。

傘山までは町民 の森からの登山道があるが周回だと町民の森まで少し行き過ぎになるので与田切川沿いの発電施設脇から急な尾根を登りだした。途中で林道をわずかに歩くが

その後登山道を傘山へ登る。この後も刈り払いがあるが初級者は控えるようにとある。急なアップダウン、細尾根の通過もあるが1710mまでは道もはっきりしていて特に問題なく行けたが

山名板などの標識は目に付かなかった。この後はやはり刈り払いはなく次第に笹も深くなる。一旦下って登りだし1761m手前辺りから笹は濃く深くなりだす。踏み跡でもないかと探すが

獣道のようなせいぜい20cmほどのトンネル道が時たま洗われる程度。しかしこれもなくなり笹の海原を漕ぎ分けて登って行きます。あと少しが大変。

かっての剱岳北方稜線ではネマガリタケの硬い藪でしたが それにくらべここのは熊笹でしなやかでな何とか掻き分けることが出来ますが、背丈が高く広範囲にありますからやっぱり大変。

両腕は傷だらけ。ダニも心配。ようやく台地の東端に辿り着きましたが、笹が深く三角点は見つかりませんでした。

西の方、地図上の1910m等高線のほうへも行きましたが山頂らしき標識、刈り払いなども見つからず、く全くの笹の中。あちこちと言ってもあまり動けませんが、あたりを探しました。

結局分からず、はては間違って西の方の尾根に下りかけてしまいました。計画では南尾根を下る予定でしたので少しトラバース。深い笹ですから自然に下ってしまいます。

何とか南尾根に乗って笹薮漕ぎを続けます。そのまま与田切川まで下る予定でしたが、とても続きません。途中で廃林道の痕跡程度の所へ出たときはもうこちらへの道をとりました。

廃林道は狭く、ここも笹の深い所もあれば、崩れている所もあります。そのうち小沢を横切り、さらに古い土管のあるイヌ沢も横切りました。その後も林道は草が生い茂っています。

沢音がつよくなって来てやや濁ったオンボロ沢を、そのあとも大小いくつか沢を横切りました。次第に道らしくなり歩きやすくなります。

シオジ平自然園や、中小川登山道分岐、避難小屋などを過ぎ、長い林道歩きの途中から小雨が降り出してきました。車に着いたとたんに大雨です。何とかセーフ。

中央アルプスには伊那川にも木曽側にも面白い?前衛の藪山があります。

今回は深い笹に悩まされ、山頂も確認できず、展望も全くない苦しい藪山歩きで、もう二度と来ることは無いと思いましたが、、終わってみればまた別の藪山のことを考えていました。

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