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    黒檜山。南アルプスの少し山奥にあり,名前もほとんど知られていなく、登るのも困難な山とされています。ネットで調べると黒檜山へ登っている人のほとんどは三峰川の

    上流熊沢近辺の尾根から登っています。しかし近年この三峰川沿いの林道が大曲どころかもっと入り口の杉島辺りで通行止めとなり、長い長い林道歩きをしいられるようです。

    熊の平から尾根伝いに下り気味に行くことも可能なようですが崖などがあり危険なようですし 熊の平へ行くまでにも時間がかかります。何とか登れるルートをと地図と睨めっこ。

    三峰川源流、大横川辺りは昔岩魚釣りで何度か行っています。大横川の奥の大滝も越え、井川越、熊ノ平にも何度か行ったり来たりしています。

    野呂川越えから枝沢を下ったこともあります。この枝沢下りで大横川に出て 黒檜山へ連なる北からの尾根に取り付けば行けるのではと考えました。

    アプローチは南アルプス林道利用です。芦安から広河原、さらに北沢峠行きのバスを途中の野呂川出合いで降り、ここから林道歩き、両俣経由野呂川越に出て、枝沢を下るのです。

    しかしこの計画ではバス利用ですから一日の行動時間に制約があります。 黒檜山への尾根の上り下りにどれだけ時間がかかるのか不明ですから一泊二日では不安です。

    二泊三日ならかなり余裕がありそうで、大事をとって二泊三日案としました。梅雨明けの最初の天気の良い週末となって芦安のバス停は人でいっぱい。何とか一番のバスで広河原へ。

    ここから北沢峠行きのバスに乗り、途中の野呂川出合いで降り歩き出します。両俣まで2時間半となっています。釣り人が3人いましたが途中の前白根沢まででした。

    長い林道歩きで両俣小屋へ。ここから仙塩尾根の野呂川越に約1時間ほどでたどり着きました。ここまでは一般登山道です。ここから反対側に降ります。昔は伊那側方面からの猟師

    達が利用した道があったそうですが、今は廃道。しかし獣道が沢山あります、結構きわどい所も通っています。下りですから降りやすいところを降ります。

    枝沢の奥の二俣の流れのある所に出て主に右岸沿いの踏み跡を辿って大横川へ。さてどの辺りから尾根に取り付くのか?少し上流に行き、目的の尾根の流れの傍をテン場としました。

    遅めの昼飯休憩後、テンカラを振ってみました。なかなかアタリはありません。昔も確かそうでした。それでも小さな岩魚が2匹。疲れもあったので早めに夕食、バクチクも鳴らして就寝。

    翌朝は4時起床、5時、サブザックで出発。それほど藪は濃く無いが獣道がいくつもあり、ついつい楽な方へと登って行き小尾根を巻くと反対側は崖沢、何とか越えて行きますが、

    小尾根を越えるたびに同じような崖、上へ上へと何とか主尾根に出るとやっと安心できる踏み跡?です。まるで最近も人が歩いたかのようですが、マーキングなどはありません。

    そのうちすぐに藪、傾斜も急になりあっちへ行ったりこっちへ行ったりと藪を扱ぎながら高度を稼ぎます。上に行くに従い太いシラビソが多くなり下草も少なく藪も気になら無くなります。

    登りはじめから4時間弱で 黒檜山山頂到達です。三角点標石があり立ち木にKUMO氏の掛けた山名板があります。展望はなく少しはずれの木々の間から仙丈ケ岳が望めます。

    山頂では電波も届き嬉しくなって知人にメールやTellをしてしまいました。さて下りは比較的楽に降りることができました。テン場で昼寝、その後今日も竿を振って見ましたが

    ラインをダメにして予備も持ってきていないので終了。早々と夕飯、就寝。翌朝も4時起き5時出発です。日程に余裕がありそうなので昔の廃道の探索もかねてよく観察しながら登りました。

    やはり紛らわしい獣道も多いのですが立ち木に3箇所ほどピンクテープがありました。こちらはまだ誰か昇り降りしているようです。それでも最後は少し登り過ぎ、トラバースと言うより

    やや下り気味に野呂川越に出ました。両俣小屋には降りて中を覗いてみましたが、星さんは出かけておられるようで書置きがありました。さてこれからウンザリする長い林道歩きです。

    野呂川出合いのバス時間がチョッとあいまいだったので早歩きです。11時前には着き、30分ほど待ってバスで広河原へ。ここからは乗り合いタクシーで芦安へ。

    お昼過ぎには帰宅できました。かなり疲れてやはり年を感じざるを得ませんが、自分で考え編み出したルート、天気にも恵まれ無事完登でき充実感イッパイの山行でした。

                ルート図はこちら(スイッチを入れるのが遅れ、スタートと終了は野呂川の前白根沢出合いあたりです)

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