中の川、釜無川の源流部の一大支流です。奥のほうに大平牧場跡があり昔は車も乗り入れられたのですが、たしかオーム事件のころから林道始点近くでゲートができた。
このため車は入れなくなりました。鋸岳登山のルートでもあるのですが、みんな歩きです。中の川の最奥の釣り場までは14km、4時間ほどかかります。このため行くのは2〜3年に一度くらいでした。
昨年大物を取り逃がしたので、今年もチャンスをうかがっていたのですが、なかなか遠く、行くのには思いきりが必要です。ようやく梅雨時少し曇り空を狙いました。
ゲートからはじめの4kmほど、黒川出合いまではチャリ利用です。この先は傾斜が急になりデポ。あとは徒歩。しかし今年は林道が荒れていて例年と通行箇所がかわっています。
約6kmで中の川への工事道路の始まりですが最初から道は崩壊しています。何とか越えて、荒れた道路を進みます。黒川との分岐を過ぎると道は荒れ倒木もあります。
大平牧場を過ぎ下りになると斜面からの落石、崩落も多い。さて中の川を道路が交差するところはすべて流失。おそらく昨年の台風19号による被害のようです。
その後の道路も深く掘れたりえぐれたり、大量の土砂で道は埋もれたり流されて道そのものがなくなっている。ガレ場を乗り越えたり大きく高巻いたり藪を漕いだりして林道終点だったところあたりに着きました。
しかし渓はきれいに洗い流されています。岸辺の立木などはなく両岸の岩壁もきれいに磨かれています。これでは岩魚もいません。少しは竿も出しましたが早々と諦めキノコや山菜、木の実を採りながら帰路へ。
帰路もまた大変、本流筋に合流し上流もと思いましたが最初から林道が崩壊、もうやる気がでません。ゲートに着いたのは11時間後でした。
もうこれで中の川の岩魚も終わりですね。この長い行程の岩魚釣り、むしろ、さっぱりと諦めもつきます。
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