サンナビキ、剱岳北方稜線毛勝山 から駒ケ岳の稜線上にある滝倉山一帯を呼ぶらしいですが 1949.2mの三角点峰が滝倉山の東の尾根の端のほうにあります。
昨年平杭乗越からウドの頭を越え滝倉山を越えて稜線を行き赤倉谷を下ったが、このサンナビキ三角点峰へは行きませんでした。
これが心残りになっていたので、今回は作之丞谷を詰めて滝倉山に登りここから目指そうという計画です。
片貝川、東又林道を終点まで行きここから入渓、赤倉谷出会いを過ぎ、右岸を藪コギ 三階棚滝は左岸を高巻き その先左手の作之丞谷へ入ります。
すぐに5メートル滝がありますが何とか越えられましたが帰りが心配。 すぐに崩れた雪渓が現われます。その後も2〜3m滝はいくつもありますが何とか越えられます。
水も枯れ枝沢がいくつも現われます。雲行きが怪しくなり稜線のほうがガスで見えません。ここ詰め間違い変な藪沢に突入、しばらくして間違いにきずき大変なトラバース。
何とか沢状地形に戻ります。古い赤布や鋸跡がありホット安心、しかしこの後は猛烈な笹薮、高みを目指しコギまくります。作之丞谷源頭の鞍部ではなく出たのは
お地蔵様の鎮座する滝倉山山頂。3時間ものペースオーバー。今日は三角点峰へは行けません。展望もよく幕営スペースもあり、ここを泊まり場とする。
雲は多いが時折剱岳や毛勝山も見えます。 魚津の街のほうの夕日もきれいです。夜半には月や星も。
翌朝は5時前まで寝ていて、朝飯後サブザックでサンナビキ三角点峰目指します。下り気味ですが早速藪コギ、近くに見えた台地は違うようで、さらに急降下。
尾根通しに行くと猛烈な藪、左側溝様の沢を下りますが余り下に行くのも心配。途中からトラバース気味に行きますがやはり藪には悩まされます。目的地までは
まだかなりある。時間はドンドン過ぎていくようやく1949.2m台地二点きましたがここも藪はひどく展望も得られません。おまけに三角点が見つかりません。
藪の中をあちこちしゃがんで透かしたり、探しますはわかりません。一番高そうなところ、端っこのほうなど探すが見つかりません。もう時間も大幅に過ぎていて
引き返します。北側をトラバースも交え戻りますが登りです。来たときとは全く別なルートでようやくテン場に戻りました6時間かかっています。
すぐさまテントをたたみ下山。と言ってもまた笹薮を駒ケ岳方面に向かわなければなりません。鞍部は?ここが作之丞の源頭のはず。ようやく見覚えのある
溝様の地に出ました。古い鋸跡も見つかりました。後は下るのみ。登るときはあまり気にならなかった小滝も結構厄介。フィックスロープもいくつかありました。
懸垂も必要なところもあります。水が現われてからはデポしておいた沢靴に替えドンドン下ります。出あいの5m滝、ここで懸垂しようとしてザックをおろすと、
!??。ザイルも登山靴もありません。スパッツも片方無くなっています。シュリンゲなど利用して何とか降りる。後大変なのは三階棚滝、右岸のヤブコギ。
両方何とかクリヤーし林道に出たのはもう暗くなりかけた頃。車止めに着くころには暗くなっていましたが、ヘッドランプは出さずに済みました。
昨年、今年と サンナビキには猛烈なヤブコギを強いられました。がこの地の地形などがかなりわかるようになり滝倉山は苦労しがいのあるなかなか良い山ではと思いました。
” サンナビキ”、なんとなく心地良いひびきに魅かれましたが、いつまでも秘境でありつづけてくれるでしょう。
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