ツキノワグマ
(熊遭遇の記憶、少し長いですが。新しくのちに追加したものもあります)
熊出没は最近とみに多くなっているようです。私のように一人で山奥のイワナ釣り、キノコ山菜採り、藪山歩きをしていると熊に出会ったことも何度もあります。
一番初めは源流イワナ釣りで、雨の中流れに立ちこんで、しゃがんで餌の川虫を取っていてふいと顔を上げたら20mほど先流れの中の平らな岩の上に大きなクマがいてこっちを見ています。
もう凍り付いて動けなくなってしまいました。幸い熊はゆっくりと向きを変え岸辺を下流のほうへ歩いて行きました、ホッとしたのもつかの間、熊の先は大きな崖でまたこちらに戻ってくるではあ
りませんか。しかしすぐに右手の斜面のほうに登って行きました。一応写真は撮りましたが、ピンボケです。
そのあとイワナ釣りではアプローチの途中や帰路などに何度か出会っています。バリバリと音がしたら木の上から熊が降りて、私と反対方向に去っていったことも何回かありました。
アッと思う間のほんのわずかの時間です。
キノコ採りでも立ち木から降りてきた来たり、斜面を登り終えて平坦ななったところで出くわしたこともあります。いずれも反対方向へ去っていきましたが。
富山の和田川でイワナ釣りをしていた時両岸が切り立った崖の下に、おそらく滑落して岸辺に横たえていた熊にも。また雪山で目の前を横切っていったこともあります。
写真を撮るどころではありません。雪上に走っていた熊の足跡だけです。長野の伊奈川の源流域、三ノ沢岳へ登る途中、斜面を登っていく熊、振り向きながらこちらを見ていました。
富山の、平杭乗越から天国の坂道を経て毛勝山へ登る斜面で遠くに熊の姿が見え、斜面の藪はなぎ倒され獣の匂いがプンプン。
釜無山の先、白岩岳へ行く途中の深い笹藪の中、去っていく後ろ姿、立ち木から降りてくる熊、と思い出されます。
また藪沢を登っていた時、大岩をよじ登って前を見ると、子熊2匹を連れた親熊が沢を横切ってのんびりと歩いていました。全く私の存在に気づいていないようで、カメラで動画を取りました。
この時あまり私の存在に気づいていないので シャク?だからオイッと声を発しました。その時親熊は振り返りましたが、私のほうではなく子熊のほうです。特に変化もないと思ったのか?
その後何事もなくまた3匹で歩いて行きました。
またある時、山道を歩いていたら、10mほど先を横切って右手の斜面を登っていきました。ある程度距離を保ったのでカメラを構え オオーイと声をかけるとこちらを振り向きます。
また声をかけると振り向きます。この間にカメラのピントを合わせてオオーイと声をかけます。すると まるでポーズをとるかの如くこちらを見ています。
おそらく成獣でなく子熊でしょう?人間への恐怖心の学習?もしていなくて好奇心が強いのか?
また おそらく梅雨時のイワナ釣り。好漁でその日の目的地まで行けなくて途中で急な藪斜面を、100mぐらい両手で笹をつかんで登っていって少し平坦なところに出たら
10mぐらい先の木から熊が突然降りてきました。今までの経験から熊は反対のほうへ行くと思ったのですが、突然こちらへ、藪の中を突っ込んできます。
もうヤラレル!と大声を出し両手を大きく振り回したりと大騒ぎをしました。目の前、2mほどでしょうか、突然熊はクルッと左手のほうへ向きを変え藪の中に消えました。
熊スプレーも首からぶら下げていたのですが、しかも朝入渓時安全ピンを外して予行演習もしていたのに、全く取り出すことはできませんでした。ほんの、ほんの一瞬のことです。
しばらくして遠くのほうでクオーン クオーンと鳴く声がしていました。そちらはやや傾斜の緩い藪で帰り道に使おうと思っていたほうです。
やむなく大声を出し、熊スプレーも構えて同じ方向に向かい林道に出て帰路に就くことができました。
どうも熊は嗅覚や聴覚は発達しているのですが、視力は弱いようで、近くに来て何か変なものがいるときづいたのか?そんなことが関係していたのか?
それにしても私の顔がそんなに恐ろしかったのか?ちょっとショック?! 更にその日の帰り、車道で前方の車が止まっています??
追い越そうと車の脇を半分ほど出たら先の車の前で動物?熊か??が仰向けになって四肢を動かしもがいているようです?
そのまま通り過ぎようとゆっくりと右側に出て右横を見るとガードレールの隙間から別の熊がこちらを見ています、がすぐ引っ込みました。
一体何だったのか?この日は二度も熊に遭遇しました。
追加文
最近の熊状況で異常なのは民家や市街地などに出てきていることです。私の場合はもともと熊の生息しているエリアに入っていたので熊にあう可能性は高いのですが、
それでも今までは幸いなことに熊のほうが去って行っていました。熊にも性格、個体差などもあるでしょうが、今までのはすべてツキノワグマです。
北海道のヒグマは人間を餌として襲いますから非常に危険です。ツキノワグマは人を餌とは見ていないようですが?、
出会いがしらなどお互いが危険だと思ったり、熊の好物(春の草花などの新芽。ネマガリタケ、秋の木の実など)の多い所では本能的に襲うのでしょう。
近年の状況は一体何が起きているのでしょう?熊の食べもの減少してきて人間が邪魔なのかもしれません。
また銃による熊狩りも減少し、人の恐ろしさを子熊に教えるどころか成獣も恐ろしさを知らなくなってきているのかも。また案外 人を食べ物として美味しく感じるようになったのか?
私は その後、年とともに体力も意欲も低下して源流イワナ釣りは行かなくなり、また最近の熊被害の記事を見るにつけ、やっぱり熊は恐ろしい!と思うようになりました。
できるだけ熊遭遇の可能性を低くしようとしてか、熊のテリトリーの中に入る時は熊スプレーやクマ鈴の携帯、大音量防犯ブザー、
テン場ではできるところでは焚火、爆竹、蚊取り線香など極力熊遭遇ににならないよう注意しています。 その後熊には出会っていません。
こんな記事は昨今の熊被害の異常さ、惨状からすればヒンシュクをかう?かもと思いちょっと控えていましたが。
熊(ツキノワグマ)の最近行動の根本的な原因の追究、予防策に少しはヒントにでもなるのではと思い書きました。
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